施設長あいさつ

はじめに

人生を少しでも「生きやすく」

本間 雄三

自分の思いを伝えられない「しんどさ」「ツラさ」を受け止めて理解し、お互いに繋がり、一緒に汗をかいて考え、あらゆる角度と事由に挑戦しながら自信を持ち、働くことを誇りに思うようになってほしいことを掲げています。
志として、知的障害・発達障害・精神障害の方たちの人生を、少しでも<生きやすく>していくことを私たち支援員の使命と考えています。
具体的なの取り組みとして、雑貨事業部ブランドの商品作製を基盤として、就労に必要な基礎体力の体得や人生への向き合いを通して、新しいことに挑戦する活発で自立的な生活を目指す「テーマ」と「方向性」を持って臨んでいます。

特に、2020年は、新型コロナウイルス蔓延の影響で、他の事業所は自粛要請による休所・利用縮小等の動きに入った。しかし、深刻なマスク不足の悲鳴に応えるべく、私たちは「自分たちに今、何が出来るか」を自問自答、マスク作製を実践した。

特筆は、1年半の準備過程を利用者と一緒に踏みしめて、2023年4月、当事業所独自のブランド『Kurikuru』の立ち上げと販売に漕ぎ着けることが出来ました。直販、ネット販売とInstagramによる発信を通して、利用者の働く士気も更に高まっています。
続いて、外部サポート企業様の新規開拓と連携の中で利用者の『仕事力』が認められ、仕事の質と量の増加を獲得することに成功しました。
加えて、支援員による念願の訪問型職場適応援助者資格を取得、クリクル就労実践プログラムに基づき、利用者の就労と定着支援の準備に1コマ進めることが出来ました。
2023年は、積極的に平均工賃2万円達成を目指し、愚直に実直に利用者と実践を積み重ね、障害を持つ方たちの人生を応援しながら、引き続き一緒に成長していきたいと考えています。

Management philosophy

経営理念と方針

私たちの仕事は
『人生を左右する生業である』
『実践的関係論に基づいた技術を発揮し、知的障害、発達障害の人たちの人生を少しでも「生きやすく」すること』

  • 01.自分たちが怠ければ、
    利用者の人生もその程度で終わる
    まさしく人生に関わる仕事であり、関わる人間がそれなりの関わり方ならば、利用者の人生もそれなりになってしまう。
  • 02.ゴメン!の精神を持つ
    支援員が持ちうる力で向き合うが、どうしても力が及ばないときは、自分たちの力量と修行不足を素直に受け止めて、次に生かす。
  • 03.観察と考察の積み重ね
    日々の実践的観察からの関わりを土台にして、考察を積み重ねていく。
    観察から考察へ、その考察から次の観察へと、いい流れを汲む。
  • 04.内面に寄り添う
    目の前で起こっている、表層部分だけに捉われてはいけない。
    実際に変化が起こっているのはその人の内面であり、それを見抜き、寄り添っていく。
  • 05.人格と向き合う
    障害者観を持ちつつ、その人自身の「らしさ」を追究する。一人の大人として向き合い、信頼できる間柄をつくる。